がん保険の通院保障で考えるべきポイント!抗がん剤などの保障が大事
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通院保障があるがん保険が注目されています。
その理由は、従来の入院主体のがん保険では、思った通りの保険金を受け取ることができないからです。
ただ、通院保障といっても、通院給付金がある「がん保険」が必要というわけではありません。
通院での治療で必要なのは、抗がん剤、ホルモン剤などの治療に対応したがん保険です。
日額1万円や5000円の通院保障では、治療費をサポートできません。
※記載している保険料および保障内容等は2019年2月8日確認のものです。
- 通院保障があるがん保険が注目されている理由は、がんの治療が通院がメインだから
- 通院保障があるがん保険
- がんの通院による治療の具体的なイメージ
- がんの通院での治療にかかる費用。高額療養費相当分が必要
- 通院保障は通院給付金ではなく、抗がん剤やホルモン剤治療への対応が必要
- 抗がん剤・ホルモン治療・放射線治療に対応するがん保険
通院保障があるがん保険が注目されている理由は、がんの治療が通院がメインだから
通院保障がある「がん保険」が注目されている理由は、がんの治療方法が変わってきているからです。
従来のがんの治療は、入院での治療が基本でした。
手術後の経過も入院中に行い、抗がん剤治療、ホルモン剤の投与なども、入院しながら行う治療方法です。
だから、がん保険も入院保障をメインした保障を行うことが大事で、長期療養に備えて、入院日数の無制限などをメインにしたがん保険が発売されていました。
しかし、今は、医療技術の発達で手術後の回復も早くなり、術後の経過や抗がん剤治療などを外来や通院で見るケースが増えています。
わたしの母は悪性リンパ腫でしたが、1ヶ月半ほどの入院後は、2~3週間に一度、通院して抗がん剤治療を行うといった治療法を、4ヶ月半ほど続けました。
通院での治療といっても、週に何度も通うイメージではなく、一定のサイクルで、治療をして、自宅療養して、経過を見て、検査をしていう感じです。
通院保障が「がん保険」が注目されている理由は、がんの治療がずっと入院して治療するものから、通院による治療がメインに変化しているからです。
通院保障があるがん保険
通院がメインになってきている中、通院保障があるがん保険には、下記のものがあります。
※通院補償がついた場合で30歳男性の場合の保険料となっています。
商品名 | 保険料 | タイプ |
---|---|---|
エポスカードのがん保険 | 290円 | 定期 |
スタンダードプランの場合、日額2500円の通院保障 | ||
チューリッヒ生命の終身ガン治療保険プレミアムDX | 1,005円 | 終身 |
通院補償を特約で追加。 | ||
あんしん生命「がん治療支援保険NEO」 | 2,359円 | 終身 |
通院給付金1日5000円 | ||
メットライフ生命のガードエックス | 2,571円 | 終身 |
充実プランなら、日額5000円の通院補償 | ||
アフラック「生きるためのがん保険Days1」 | 3,394円 | 終身 |
通院給付金1万円 |
がんの通院による治療の具体的なイメージ
がんの通院の具体的な治療はこんな感じです。
胃がん、大腸がんなど、がんにかかっている部分が特定されているがんの場合は、がんの組織を手術で取り除き、その後、転移しているところはないか検査をします。
手術後の経過が良ければ、通院での治療となり、抗がん剤、ホルモン剤、放射線などの治療を行います。経過に問題があれば、入院しながら様子を見ます。
通院中に行われるのは、検査と抗がん剤、ホルモン剤、放射線などの治療になります。
治療方法 | 治療内容 |
---|---|
抗がん剤治療 | がん細胞の増殖を防ぐ、抗がん剤(化学物質)を使い、がん細胞を破壊する化学療法。 がん細胞の増殖を抑え、転移や再発を防ぐ。 |
ホルモン剤治療 | がん細胞の増殖にかかわる体内のホルモンを調節して、がん細胞が増えるのを抑えるホルモン剤を用いた治療方法。 |
放射線治療 | x線、ガンマ線、電子線などの放射線を使って、がん細胞を小さくしたり、消滅させたりする治療方法。先進医療の範囲として、陽子線、重陽子線を使う場合も |
白血病、悪性リンパ腫の場合は、部位の特定が難しいため、抗がん剤治療がメインとなります。
がんの通院での治療にかかる費用。高額療養費相当分が必要
通院での治療になると、費用が抑えられるイメージがあるかもしれませんが、抗がん剤、ホルモン剤、放射線などの治療費は高くなります。
わたしの母の場合、1回の抗がん剤治療で、医療費としては、20万円を超える金額となっていました。
抗がん剤治療を行う場合は、治療の前の検査、抗がん剤の副作用を抑える薬なども併せて必要です。
ホルモン剤、放射線治療も同様で、医療費が高くなります。
当然、そのまま支払うのではなく、健康保険の適用をうけて、高額療養費分を支払うことになります。(一般の会社員なら約8万円)
→適用区分ごとの高額療養費
がんでの通院治療をすると、毎月、高額療養費と同じだけの出費がかかります。
また、薬代や交通費などは、高額療養費の範囲外なので、さらに費用がかかります。
通院での治療といっても、毎日のように病院に通うわけでなく週1回もしくは2週間に1回程度の通院なので、日額1万円の通院給付金でも、月4万円ほどにしかなりません。
通院給付金だけでは、高額療養費分に足りません。
通院保障は通院給付金ではなく、抗がん剤やホルモン剤治療への対応が必要
通院保障といっても、通院給付金ではなく、抗がん剤やホルモン治療などへの対応がある「がん保険」を選ぶことが大事です。
通院治療といっても、月に数回通院する程度なので、日額5,000円・1万円の通院給付金では、高額療養費分をまかなうことはできません。
必要なのは、抗がん剤やホルモン治療などに対応するがん保険です。
抗がん剤・ホルモン剤治療・放射線治療に対応するがん保険
通院保障があるがん保険も増えてきていますが、抗がん剤・ホルモン剤・放射線治療などの対応があるがん保険が大事です。
治療が長期化する場合は、抗がん剤治療、ホルモン剤治療、放射線治療のどれかがメインになります。
通院で安心するには、高額療養制度分の8万円を超える金額を毎月受け取れるかどうかが大事です。
抗がん剤治療またはホルモン剤治療に対応した終身タイプのがん保険で、候補にあがるのがチューリッヒの終身がん治療保険プレミアムDXです。
主契約が、抗がん剤・ホルモン治療を受けた場合、月額10万円からで、保険料も安く、50代でも1000円台から加入ができます。
ライフネット生命のがん保険ダブルエールは、治療サポート給付金のあるベーシックプランを選べば、がん治療を受けた月ごとに10万円を一生涯受け取ることができます。がん治療が長期にわたっても安心感が出ます。
通院給付金もあって、抗がん剤治療等にも対応するのは、あんしん生命の「がん治療支援保険NEO」、アフラック「生きるためのがん保険Days1」、50代からはオリックス生命「がん保険ビリーブ」がおすすめです。
これらの保険は、パーフェクトに近い保障があるので、安心感がでます。
なるべく安い保険が良ければ、定期保険のSBI損保のがん保険です。
かかった実費を保障するので、先進医療、自由診療となっても、治療費を補償してくれます。
その他、抗がん剤治療、ホルモン剤治療などに対応したがん保険は、下記の表をご確認ください。
※保険料は目安として30歳男性の場合を掲載しています。※スマホの場合は、横にすると表が見やすくなります。商品名をクリックすると詳細が見れます。
商品名 | 保険料 | タイプ |
---|---|---|
商品内容 | ||
SBI損保のがん保険 | 550円 | 定期 |
治療費を全額補償 | ||
チューリッヒの終身ガン治療保険プレミアムDX | 860円 | 終身 |
抗がん剤、ホルモン、放射線治療があった場合に月額10万円、悪性新生物保険料払込免除特約あり | ||
セコム損保「自由診療メディコム」 | 1,430円 | 終身 |
治療費を全額補償。一時金100万円(1回のみ) | ||
メットライフ生命のガードエックス | 1,788円 | 終身 |
一時金100万円、ホルモン剤治療給付金10万円、一時金は年一度通算5回受け取れる | ||
ライフネット生命のがん保険ダブルエール ベーシック |
2,341円 | 終身 |
がん診断一時金100万円(1回)、上皮内生物診断一時金50万円、治療サポート給付金毎月10万円、がん先進医療給付金2000万円 | ||
あんしん生命「がん治療支援保険NEO」 充実プラン |
2,359円 | 終身 |
診断保険金(初回)50万円、入院5000円、通院5000円、抗がん剤治療給付金月10万円、診断給付金50万円が何度でも | ||
アフラック「生きるためのがん保険Days1」 | 3,394円 | 終身 |
診断給付金50万円、特定診断給付金50万円、入院給付金、通院給付金10000円、手術給付金、放射線治療給付金が10万円で、抗がん剤治療給付金が月5万円、複数回診断給付金が50万円、がん先進医療給付金2000万円、がん先進医療一時金15万円 |

チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」

ライフネット生命「がん保険ダブルエール」

あんしん生命「がん治療支援保険NEO」
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